「Webサイトを作りたい。予算はこれくらいで考えてます。」
約20年以上現場に立ち、もっとも多くいただいてきたご相談です。しかし、実はこのタイミングでのお声がけには、大きなジレンマが隠れていると感じてきました。
すでに予算や仕様が固まった段階では、対話を深める中でどれほど本質的な課題が見つかったとしても、枠組みという「限界」によって手を打てない領域が発生してしまうからです。
結果として、デザインが見た目を整えるだけにとどまり、お客様に「経営を加速させる本当の効果」を体験していただけないままプロジェクトが終わってしまう——。この、どうしようもない悔しさを、何度も経験してきました。
だからこそ、デザインをもっと上流の「経営の意思決定」の段階から取り入れていただける仕組みが必要だと感じ、新たに『デザイン戦略室』を始動させました。
デザインを単なる「外見」で終わらせないために、私たちは以下のプロセスを大切にしています。
1.勝ち筋を論理的に導き出す「3C」による現状把握
制作に入る前に、市場の需要、競合他社の動向、そして自社の現状を客観的に分析します。中小企業の限られたリソースで成果を出すためには、成功するブランディングは、勘や経験だけに頼るものではありません。顧客、競合、自社の3つの視点から客観的なデータを集め分析することで、どの市場で、どのようなメッセージを発信すべきかという『勝利の方程式』をロジカルに導き出します。
- 市場(Customer): 顧客が本当に困っている「未解決の悩み(インサイト)」はどこか。
- 競合(Competitor): ライバルが「提供できていない価値(競合の弱点と自社の差別化ポイント)」はどこか。
- 自社(Company): 顧客の悩みを解決し、かつ競合が真似できない、独自の資産(コア・コンピタンス)」を再定義する。
「とりあえずWebを作る」のではなく、どこに投資すべきかを一緒に考え、納得感のある判断基準を共に形にします。
2.組織の強みを資産に変える(インナーデザイン)
特定の社員や職人の頭の中に留まっている技術やノウハウを抽出し、誰でも活用できる「データ」として整理します。これを私たちは「インナーデザイン(組織内部の情報整理)」と呼んでいます。
ベテラン社員へのヒアリング内容をAIで解析。業界の当たり前の中に隠れた「自社の強み」を、客観的なデータに基づいて整理します。
散らばっている技術情報や成功事例を整理し、社内教育や営業資料にも転用できる「組織の共有資産」に作り変えます。
今後普及するAI検索において、「信頼できる一次情報」として引用されるための専門的な事実を揃えます。
属人化したノウハウを「会社の資産」へと整理することで、発信力の高い強い組織の土台を作ります。
3.成果に直結する情報設計(アウターデザイン)
整理した戦略と知見を、実際のWebサイトやコンテンツという形にします。これを「アウターデザイン(顧客向けの価値伝達)」と定義しています。
BtoB取引で重要な製品番号やスペックから、顧客が最短ルートで目的のページに辿り着ける設計を行います。
海外の技術者が見ても「この会社なら任せられる」と直感できるよう、工程や品質の根拠をロジカルに配置します。
「どこで問い合わせればいいか分からない」といった、顧客を逃す原因となる小さな不備を、専門的な基準(UI/UX)で排除します。
表面上の見栄えを整えるだけでなく、顧客が迷わず、納得して選べるための「情報の道筋」をデザインします。
「自走できる組織」をデザインすること
私たちのゴールは、制作物を納品して終わりではありません。デザインとAIの力を活用し、自社独自の言葉で価値を届け続けられる「自走できる組織」を構築すること。それこそが、「デザイン戦略室」の目的です。
「何を作ればいいか分からない」「今の発信に違和感がある」 そんな、具体的な形が決まっていない段階で、ぜひ一度ご相談ください。
予算や仕様を固定してしまう前だからこそ、客観的な視点で「今、本当に必要な投資は何か」をご一緒に検討することができます。私たちは、現場の「内側の知見(インナー)」を整えるところから、目に見える形(アウトプット)にするまで、一気通貫でサポートいたします。
私たちは、単に見た目を整えるだけのデザインではなく、事業課題に深く向き合い、デザインを通じて具体的な成果を生み出すことを大切にしています。
「もっと先へ、さらに向こうへ。」
その実現に向けて、ビジネスを加速させる第一歩として、ぜひ一度、私たちとお話ししてみませんか?